免疫は防衛システム
免疫とは「身体の中に入ってくる侵入者から身体を守る防衛システム」のことです。
身体の中に入ってきたものを「自分と同じ(自己)」とするか、「自分でない(非自己)」と認識するかがメカニズムの始まりです。もし、仮に自分ではない(非自己)と認識すれば、身体の中で戦って身体を守ろうとします。
それを「免疫」といいます。
例えば、免疫の一番手は「肌のバリアー機能」
肌のバリアー機能には外界からの刺激を体内に入れないようにする働きがあります。このバリアー機能が乱れると肌の乾燥やかゆみなどを引き起こします。
身体の中に非自己(ウィルス・細菌)などの異物が侵入してきたら、特別な抵抗力である「抗体」を作り身体を守ります。
この段階の防衛システムに関わっているのが「白血球」です。
免疫の要「白血球」
白血球は「免疫」という防衛システムには必要不可欠。
免疫の要といってもいいでしょう。
白血球には様々な種類があり、それぞれに役割が決められています。
1. 異物を見つけるもの
2. 異物を見つけたと別の白血球に知らせるもの
3. 異物かどうかを判断するもの
4. 異物を攻撃するもの
などといったように仕事を分担して行っているのです。
この免疫はストレスや疲れ、食べ過ぎ、栄養不足、睡眠不足などちょっとしたことで低下し白血球の状態が悪くなります。
免疫が低下すると・・・
・感染しやすくなる → 風邪を引きやすくなる
・アレルギー反応を起こしやすい → アトピー性皮膚炎や花粉症の発症、悪化
・自己を誤認識 → 関節リウマチやバセドー病などの自己免疫疾患の発症
・非自己の見落とし → ガン細胞を見落としてしまう
など、様々なところで支障が出ます。
このようにならないためにもバランスのとれた食事や質の良い睡眠をとるなど、規則正しい生活はもちろん、免疫の要である白血球のコンディションを整えることが重要です。
白血球に柔軟性を持たせることで、細い血管を通過しやすくなり、監視が身体のすみずみまで行き届き身体を守ることができます。
目に見えないけれど、私たち身体を守ってくれている「免疫」について一度、考えてみてはいかがでしょうか。