血糖が高いことの意味
インスリンのノックが聞こえない。
糖尿病の人の血糖が高いのは、糖が
あり余っているというのではない。
血液中の糖が細胞に取り込まれないから、
血液中に糖が残っているということ。
糖は細胞にとって大事なエネルギーのもと。
言い換えれば、細胞が腹ぺこになってエネルギー不足になるから、私たちはご飯を食べるのです。ご飯を食べるとすぐに脳はそれを感知して、膵臓からインスリンというホルモンを出させる。インスリンは細胞をノックして、もうすぐ細胞が待ちに待っている糖が届くことを知らせる。そうすると、細胞たちが細胞膜にちゃんと糖の入り口を用意して扉を開けて待っている。
ところが、インスリンが細胞をノックしているのに細胞がそれに気づかず糖の入り口のドアが開かなかったら・・・
細胞の中には糖は入らず、血液に糖は残ったまま。
つまり、細胞はエネルギー不足で仕事が大幅ダウン、そして血糖は高いまま。
これが糖尿病の実態である。
ちなみにインスリンの抵抗性と関係のある因子として、「早食い」「大食い」「アルコール」「運動不足」「ストレス」「飽和脂肪酸の取り過ぎ」「リノール酸の取り過ぎ」などが知られている。
細胞膜の環境を立て直して、インスリンのノックがちゃんと聞こえる、すなわちインスリンの感受性をすこしづつでも改善させることがたいせつ・・・。