血液がないと生きていけない
血液の仕事は全身の細胞に酸素と栄養分を運ぶことです。
血液は心臓というポンプで全身に送り出され、血管という閉鎖性のパイプのなかを流れていきます。心臓から押し出された血液は酸素と栄養分を細胞に届け、かわりに二酸化炭素と老廃物をもらいます。行き道が動脈、帰り道が静脈となります。
動脈も静脈も大切ですが血管の中でもっとも重要なところは動脈と静脈の間にある毛細血管部位。毛細血管はクモの巣をはったようにとても細く薄い内皮細胞で覆われており、ここで酸素と二酸化炭素、栄養分と老廃物の交換を行っています。
「充血」「うっ血」「お血」ってなに?
例えば、毛細血管が30本あったとしたら、10本位に血液が流れていて残りの20本は予備としてスタンバイ。これが正常な状態。
「血圧が急に上がった」「スポーツをして急に血流が上がった」また別のケースとして「やけどや打ち身などの炎症があるとき」など普段使われていない毛細血管に動脈血がいっきに流れ込む状態が「充血」
逆に毛細血管部位から静脈にスムーズに出て行けない状態が「うっ血」。代表的なものとしてはしもやけがあります。身近なところでは目の下のクマや肩こり、また最近よく耳にする月経前症候群はうっ血の仲間。別名「お血」ともいい血液が滞った状態のことをさします。
「充血」「うっ血」「お血」は起きるメカニズムは違いますが毛細血管部位が大きく関わっています。
「お血」にさようなら
「充血」「うっ血」「お血」にさよなら宣言して血液はいつでも身体のすみずみまでしっかり流れている・・・。「ストレス、疲れをためない」「タバコをすわない」「リラックス」「適度な運動」そしてガンマリノレン酸。これが健康的な身体への第一歩。